韓国グルメ 韓国焼肉 カルビ
前回は韓国焼肉の定番サムギョプサル（豚バラ焼肉）を紹介しました。今回はもうひとつの人気メニュー、カルビ（味付け骨付き肉）です。甘辛いタレで味付けされたカルビは、男女問わず幅広い年代に愛されており、韓国中どこに行ってもカルビやサムギョプサルの専門店を見つけることができます。
1) カルビとは？
韓国語で「カルビ」とは「肋骨の肉」を意味します。サムギョプサルが基本的に味付けなしで焼くのに対し、カルビは特製のタレに漬け込んでから焼くのが特徴。タレは醤油・ニンニク・ゴマ油・砂糖・梨やリンゴのピューレを使い、肉を柔らかくしながら甘みとコクを加えます。この甘辛バランスがカルビの魅力です。
2) カルビの種類
- 牛カルビ（ソカルビ, 소갈비） — 高級感ある韓牛のショートリブ。柔らかく濃厚な旨味が特徴。値段が高いため、家族の集まりやお祝い事で食べられることが多いです。
- 豚カルビ（テジカルビ, 돼지갈비） — より一般的で手頃な価格。脂が多めでジューシー、家庭の焼肉や友人同士の集まりに人気です。
💡 韓国では牛カルビは高級料理、豚カルビは日常的な焼肉メニューとして親しまれています。
3) 美味しい焼き方と食べ方
- 中火でじっくり — タレに砂糖が入っているため焦げやすい。中火でゆっくり焼くのがコツ。
- こまめに裏返す — 焦げを防ぎ、肉汁を閉じ込めます。
- ご飯と一緒に — 甘辛いカルビには白ご飯がベストマッチ。
- 野菜で包む — サンチュやエゴマの葉にカルビ、ニンニク、キムチ、サムジャンを包んで食べるのが韓国流。
4) 韓国人に愛される理由
カルビは「集まりの料理」としての意味を持ちます。家族で祝日や特別な日に食べたり、友人や同僚と一緒に楽しむ定番メニュー。団らん・お祝い・おもてなしを象徴する料理で、サムギョプサルが日常的な焼肉なら、カルビは少し特別感のある存在です。
5) 外国人に人気の理由
辛くなく、甘みのあるタレがご飯と相性抜群で食べやすいのが特徴。日本人には照り焼きに似ていると言われますが、ニンニクやゴマ油、果物の自然な甘さが加わり、より複雑で奥深い味わい。初めて韓国焼肉を体験する旅行者にもおすすめです。
6) カルビの名店がある場所
- ソウル — 鐘路や江南エリアには伝統的なカルビ専門店が多数。
- 水原（スウォン） — 「水原カルビ」で有名。巨大な牛カルビが名物で焼肉好き必訪。
- 韓国全土 — 豚カルビはどこでも食べられるほど一般的で手軽。
7) 初めて食べる人へのヒント
- タレが焦げやすいので、必ずこまめに裏返す。
- 牛カルビと豚カルビ両方を試して、特別感と日常感の違いを味わう。
- ご飯やサンチュで包んで食べると、甘辛い味がより引き立ちます。
- 焼き方が不安なら店員さんにお願いしてOK。
- 韓国ビールやマッコリ（濁り酒）と合わせれば完璧。
カルビはただの骨付き肉ではなく、韓国人の「漬けダレ文化」と「みんなで食べる楽しさ」を体現した料理です。次回はまた別の人気韓国焼肉、プルコギ（味付け牛肉炒め）をご紹介します。