
韓国グルメ 韓国焼肉 プルコギ
これまでサムギョプサルやカルビを紹介してきましたが、今回は韓国を代表するもう一つの人気料理プルコギ(味付け牛肉)です。薄切り牛肉を醤油・ニンニク・ゴマ油・梨などの果物で漬け込み、甘辛のバランスが絶妙。柔らかくジューシーで、韓国人にとって家庭でも外食でも定番の料理です。プルコギは日本の焼肉と似ている部分もありますが、韓国独自の調理法が特徴的な料理です。
1) プルコギとカルビの違い
- 肉の部位 — カルビは厚切りの骨付き肉、プルコギは薄切り牛肉を使用。
- 調理法 — カルビは炭火焼が基本、プルコギは焼き・炒め・鍋料理と多様。
- シーン — カルビは祝い事や特別な日に、プルコギは日常的に家庭やレストランで楽しまれることが多い。
2) 地域ごとのプルコギ
- ソウル式 — 薄切り牛肉を玉ねぎ・きのこ・人参と炒めたバランスの良い味。
- 光陽(クァンヤン)式 — 甘さ控えめで、肉本来の味を活かすさっぱりした風味。
- 彦陽(ウルサン)式 — 炭火で焼き上げ、醤油とニンニクのシンプルな漬け込み。香ばしい燻煙の香りが特徴。
- プルコギ鍋(ジョンゴル) — スープ仕立てで、春雨や野菜を加えた冬の人気料理。
3) 調理スタイル
- 炭火焼き — 煙の香りが加わり、より本格的な味わい。
- フライパン炒め — 手軽に家庭で楽しめる方法。
- 鍋料理 — 家族や友人でシェアするスタイルに最適。
4) 韓国人に愛される理由
プルコギは辛くないため、子供からお年寄りまで幅広い層に人気。給食や機内食、さらにはお祝いの席でも登場します。韓国人にとってプルコギは家庭的で懐かしい味の象徴です。
5) 外国人に人気の理由
醤油ベースの甘辛味は日本人にも親しみやすく、初めて韓国料理を食べる方にとっても安心して楽しめます。フルーツを使った独特の下味によって肉がさらに柔らかく仕上がり、韓国らしい一皿となっています。
6) プルコギの食べ方
- 白ご飯と一緒に食べるのが定番。
- サンチュやエゴマの葉に肉・ニンニク・キムチ・サムジャンを包んで一口で。
- 冬はプルコギ鍋で、春雨や野菜と一緒に温まるのもおすすめ。
7) プルコギが食べられる場所
- ソウル — 伝統的な漬けダレを使う専門店多数。
- 光陽 — さっぱりした軽めの味わいで有名。
- 蔚山・彦陽 — 炭火焼きのプルコギが名物。
- ソウル広蔵市場 — 庶民的で素朴なスタイルのプルコギが楽しめる。
8) 初めての人へのヒント
- 薄切り肉はすぐ火が通るので、焼きすぎないこと。
- あっさり派は光陽式、香ばしい炭火派は彦陽式がおすすめ。
- キムチやナムルと一緒に食べると味のバランスが良くなる。
プルコギは「韓国版の焼肉」とも言われますが、日本の焼肉とはまた異なる韓国独自の料理です。日常の食卓から特別な席まで幅広く親しまれ、地域ごとの個性や「みんなで分け合う楽しさ」を体現しています。次回の焼肉シリーズでは、滋養強壮にも人気のウナギ焼き(Jangeo Gui)をご紹介します。