韓国焼肉ガイド：막창（マクチャン / 豚の大腸焼き）
プルコギ、カルビ、장어구이（ウナギ焼き）を紹介してきた韓国焼肉シリーズ。今回は韓国焼肉の中でも最もユニークで大胆な料理のひとつ、막창（マクチャン）、すなわち豚の大腸焼きをご紹介します。独特の歯ごたえ、香ばしい風味、そして炭火の香りで、韓国人にとってはソウルフードとも言える人気料理です。
1) マクチャンとは？
막창（マクチャン）とは豚の大腸を炭火などで焼いた料理を指します（牛の場合もありますが、豚が一般的）。特に大邱（テグ）で有名で、マクチャン専門店が並ぶ通りもあります。初めて聞くと少し挑戦的に感じるかもしれませんが、香ばしく焼き上げれば驚くほど美味しく楽しめる一品です。
2) 味と食感
マクチャンの魅力は、噛みごたえのある食感と香ばしくナッツのような風味にあります。高温で焼くことで外はカリッと、中は弾力のある仕上がりになります。脂身の少ない肉とは異なり、独特の食感がクセになると評判です。焼酎やビールとの相性も抜群で、韓国では定番の夜食焼肉メニューです。
3) 調理方法
- 炭火／練炭焼き： 最も伝統的で人気の方法。マクチャン特有の香ばしい風味が出ます。
- フライパン焼き： 家庭や一部の飲食店では鉄板や平鍋で焼く場合もあります。
どちらの場合も、一口サイズにカットして外側がこんがり、中が弾力ある食感になるまで焼くのが基本です。
4) 韓国人のマクチャンの楽しみ方
マクチャンは焼き立てをごま油＋塩や辛味噌などのタレにつけて食べるのが一般的です。シンプルな薬味と合わせることで、 chewy（噛みごたえのある）食感と香ばしい風味が一層引き立ちます。
5) 旅行者におすすめする理由
旅行者にとって「豚の大腸を食べる」という発想は少しハードルが高いかもしれません。しかし、マクチャンは一口食べるとその美味しさに驚かされる料理です。香ばしい香り、独特の食感、ナッツのような風味は他の焼肉にはない体験です。ブルゴギやサムギョプサルに慣れた方が、さらに本格的な韓国の食文化に踏み込む一歩としておすすめです。
6) どこで食べられるか
大邱（テグ）は特にマクチャンで有名で、専門店が並ぶ通りがあります。それ以外の都市でもマクチャン専門店は多く、韓国のどこを訪れても比較的見つけやすい料理です。
7) 初めての人へのアドバイス
- 焼きたてを食べるのが一番美味しい。
- 独特の噛みごたえはこの料理ならではの魅力なので、驚かず楽しんでみてください。
- 内臓料理が初めてなら少量から挑戦してみると良いでしょう。
まとめ
막창（マクチャン）は単なる内臓焼きではなく、韓国焼肉文化、仲間との食事、そして大胆な味わいを象徴する料理です。冒険心のあるグルメには、韓国の食文化の奥深さを体感できる絶好の一皿。現地の人のように楽しむなら、マクチャンは必食メニューです。
次回の韓国焼肉ガイド： 곱창구이（コプチャン焼き / 牛の小腸焼き）— また違った魅力を持つ韓国の名物料理をご紹介します。お楽しみに！